札幌の早春、桜鱒が旨い。
 

桜餅の桜の葉っぱ。塩漬けらしい。甘い餅に塩気と桜の匂いが旨い。この葉っぱ殆どが南伊豆町で作られている。この葉っぱとこの時期、北海道の大事な魚、サクラマスを重ねて料理にするなんて、菅谷の大将はなかなか、繊細なやつだ。呼ばなくても出てくるので、呼んでから出てきてよ、普通のシェフみたいにって、一度厨房に引っ込めるとさらに面白い。
http://chezsugaya-french.com

店は、札幌らしい古い民家を改築して、土足で入ることができるようになっている。鴨居が低いので、身長175を越える人は気をつけて。



サクラマスいや、桜鱒と書きたい、桜鱒の漁に付いては前にようこそさっぽろに書いたと思う。桜の頃に漁れるから桜鱒だったかな。
http://www.welcome.city.sapporo.jp/monthly/1205sakemasu.html


結構この魚私達札幌の人間にとっては大事な魚。石狩鍋発祥の金大亭でもこの時期の鮭ではなく桜鱒を使う。
http://www.welcome.city.sapporo.jp/feature/ishikarinabe.html

桜鱒を食べると僕らは、早春から一気に初夏に向かうこの季節を感じるわけで。

新しい仕事のお祝いに、桜鱒とシャンパーニュなんて、なんて贅沢で幸せな街なんだろう。祝ってくれる親友にも、シェフにも、魚にも感謝の一日。


この日のコースは、鴨のオードブル、桜鱒のポワレ、イノシシのグリル、クリームブリュレ。詳しい料理の説明よりも雑談になって仕舞うシェフのせいで、料理は食べてみてって感じ。

 

2013.4.15 杉山幹夫
 

例年の札幌の雪解けは3月20日前後、今年は4月にずれ込んだ

 


まだまだストーブを炊いている店内。一気に暖かくなるまで、あと数日




千歳の牧場で飼われているというイノシシ。普段食べている豚に比べると旨味が強い感じがした。いや、ものすごく旨い。脂身の旨さが際立ち、食べ終わると連れの肌つやが良く鳴っている。ホワイトアスパラはまだ、四国のもの