憩いの場 玉泉館跡地公園
桜の名所として知られ、秋にはあざやかな紅葉が楽しめる庭園が玉泉館跡地公園である。
ここには昔、多くの人々からデートスポットや花見の場、宴会の場として親しまれていた「玉泉館」という温泉旅館と庭園があった。
しかし昭和54年、玉泉館が廃業してしまい廃墟のような風貌になってしまった。
思い出の場所の変わり果てた姿に悲しむ住民からの「思い出の場所を復活してほしい」という声が多く、市が力を入れて今の玉泉館跡地公園が生まれた。
その思いを公益社団法人岩見沢市シルバー人材センターが重く受け止め、公園の管理をしている。
庭園には「心字池」という象徴的な池がある。正面の入り口から見て「心」という字に見えるのでこの名がついた。
池には2000輪もの水蓮がある。ピンクと白の2種類があり、葉の緑と色あいがきれいで落ちつく空間となっている。
春から秋はカモやカメ、コイ、フナ、ウグイ、タニシ、金魚などがいる。
8月頃にはカモの赤ちゃんが親と一緒に池を泳いでいる姿が見られる。
冬には池が凍り、生き物もいないと思われるかもしれない。
だが心字池には冬でも凍らない場所があり、そこには魚が泳いでいてとても神秘的である。
日本伝統の建築様式を生かした本格的な茶室「玉泉庵」。
内装もとてもきれいで新しく、お茶をたしなむ場所として最適である。
ここには躙り口(にじりぐち)がある。躙り口とは千利休が考えた小さな玄関なようなものだ。
この入口を通るには武士は刀を外さなければ入れない。身分の違いを気にせず、純粋にお茶を楽しむために考え創られた。
この茶室は貸出しており、公益社団法人岩見沢市シルバー人材センターのホームページから申請書をダウンロードまたは事務所まで来てもらい、
申請書記入のうえ提出をしてもらえれば貸出がされる。
茶室には3つの火鉢があり、33個の茶道具がある。
掛け軸をかける場所もあり、掛け軸は持参だが、四季やその時に応じて掛け軸をかけてお茶をするととても良い気分になる。
関守石という石を置いておけば、庭園にいる人を気にせずに楽しむことができる。
順番待ちの人のためにもいすが設置されており、前には綺麗な池と花が植えてある。
~班員より~
私たちが訪問した際に対応してくれた管理者の方は五十嵐 力男(いがらし りきお)さんと、
公益社団法人岩見沢市シルバー人材センターの栗林 真也(くりばやし しんや)さんでした。
お二人ともとても優しく対応してくれたので、私たちも楽しみながら庭園のことを知ることができました。
今回お二人から、「水蓮は花の特徴として、花が散るときに水面には花びらが浮かばず沈みながら花が散る」などの豆知識をたくさん教えてもらいました。
みなさんもぜひお話を聞いてみてどうでしょうか。
◆◆◆◆◆「玉泉館」が営業していた当時の情報を募集しています。◆◆◆◆◆
玉泉館跡地公園は岩見沢の歴史に深い関係を持っていることがわかりました。
市立図書館にある歴史資料には、旅館「玉泉館」の宴会場で振る舞われていた岩見沢の郷土料理など、当時のにぎわいを示す資料があまりありません。
旅館「玉泉館」のことや、岩見沢の文化、歴史について何か知っている方はぜひ、このwikiの編集機能を使い、下記の「書き込み欄」に情報を書き込んでください。
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記事:緑陵高校課題研究7班 谷岡 音寧、長井 友佳子
編集:同上 佃 麻梨香
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