しおかぜ公園

 

 その名の通り、潮風が直に当たる所にあり、また羅臼漁港が一望できる好立地にある。そこには、映画「地の涯てに生きるもの」のオホーツク老人のモデルになった森繁久弥氏の像が堂々と立っている。

 映画「地の涯てに生きるもの」は1960年公開の映画で、原作は戸川幸夫作の「オホーツク老人」である。森繁氏はその小説の発表後すぐ、映画化を考えた。

映画を撮影する際に、羅臼町(当時は羅臼村)の住民がエキストラで参加したり、村長も全面的に協力し、それがあり、町民は森繁氏との交流も深かった。森繁氏はこれに感動し、町民との別れに際し「サラバ羅臼」という曲を作曲した。これが後に大ヒット曲となる「知床旅情」である。

 しおかぜ公園は、その知床旅情発祥の地として今もあり、知床旅情の歌碑、オホーツク老人の像が立っており、知床の情景をいっぱいに感じることができる場所として、今も人気の場所である。

 

オホーツク老人の像。 ここから望む漁港は絶景だ。



 

知床峠

 

 北海道羅臼町と斜里郡斜里町を結ぶ峠です。国道334号線で、冬で雪が積もったり、道路が凍結したりすると知床峠は通行止めになります。冬場でも羅臼町から斜里町に行きたいのであれば、根北峠を通って遠回りすることで、斜里町へ行くことが出来ます。

 知床峠は標高738mでカーブが激しく、雨が降っていたり、霧がかかっていたりなどで視界がとても悪くなるため走行するには注意してください。峠の頂上では晴れていると、とても綺麗で自然豊かな羅臼岳や国後島が見られます。しかし霧や天候が悪いと何も見えません。

 その頂上の駐車場には、トイレや写真撮影が出来る所などがあります。ただし残念ながら売店、お土産などはありません。

 

峠では自然の動物が道路に飛び出てくることが多々あります。特に鹿と車の衝突事故が多いです。動物が多いので注意が必要となります。もし、動物が道路にいたりしても餌をやらないでください。餌をもらった動物たちが「道路に出れば餌がもらえるんだ!」など勘違いをしてしまうと大変です。こうして事故に遭って命を落としてしまう動物たちがいます。もしも、峠で熊を見つけた場合は車からは絶対に降りないでください。熊は時速約60kmと、とても足が速いので、もし追いかけてきたら大変です。

 

もし知床峠や羅臼で熊を見つけたら、羅臼町役場(0153-87-2126)にすぐ連絡などをして、熊を追い払ってもらいましょう。道路に出ると怖いと熊に思い知らせることが大切です。

 

         知床峠 頂上の駐車場

 

羅臼湖

 

羅臼湖は誰がみてもきれいな湖で、すごく美しいです。

羅臼湖歩道入口には駐車スペースがないので、路線バス利用するか、知床峠駐車場から徒歩で移動します。

知床峠を約3.5km羅臼側に下った地点に、登山道入り口があります。 羅臼湖までは1時間30分ほどかかります。きつい登りなどはないので、小学生から大人まで安全に登ることができます。 途中30分ほどの所にある三ノ沼からは、沼に写り込む羅臼岳が見られます。その羅臼岳は羅臼で一番高い山で、高さは1661Mもあり、私が実際に見た時はその迫力に圧倒されました。

 

きれいな羅臼湖や迫力のある羅臼岳など見たい方はぜひ一度訪れてみてください。

 

羅臼国後展望塔

 

羅臼に来ると必ず寄ってほしい羅臼国後展望塔。こじんまりとした施設だがここからの眺めは、すごく素敵です。
近代的な建物の屋上が展望台になっており、羅臼町の全景と国後島を見ることができます。私が訪れた時は天気は曇っていたが国後島ははっきりと見えました。建物の中は資料展示室や眺めの良いサロンスペースもあります。北方領土のことに思いを馳せながらぼんやりと眺めてみるのも良いと思います。

展望塔は無料ですので、羅臼市街を一望したり、国後島なども見たいと思う方はぜひ一度訪れてみてください。

 

羅臼ビジターセンター

 

羅臼ビジターセンターは、人と自然を結ぶための拠点として環境省が設置している施設です。知床の自然、歴史、文化、利用に関する展示や映像、解説を通して、知床国立公園を知り、その自然を楽しんでほしい必要な情報の提供をおこなっています。

世界自然遺産にも登録されている知床の魅力を奥深く知るためには、ぜひビジターセンター訪れてほしいです。ここでは、地図でわかりづらいルートや、知床の自然の最新情報を確認できるのでとても良い施設です。

ビジターセンターは熊やシカの頭の骨や熊の赤ちゃんの重さを表現した砂のふくろがあったり、自然や動物の映像だけじゃなくて、ほかに実際捕まえられたシャチの骨があったり、シマフクロウが住んでいた木があったりして実物に見立てた物だけじゃなく実際動物が生活に使っていた物も置いてあります。

ビジターセンターで世界自然遺産の羅臼の何種類もいる動物や観光名所を知って、羅臼の観光を楽しんでほしいです。入場料は無料なのでいつでも訪れてほしいです。

ビジターセンターにきたら特に羅臼では有名な動物、ヒグマやオジロワシなどの生態の説明を聞いてもらいたいです。予備知識があるとないとは大違いです!!

 

ヒカリゴケ

 

羅臼市街地から1.5km離れた場所にある洞窟で、柵に囲まれてヒカリゴケが生えています。ヒカリゴケは北海道指定天然記念物で羅臼八景の一つです。ヒカリゴケは自力で発光しているのではなく、原糸体にレンズ状細胞を反射することで光っている。その先端にあるレンズ状の細胞が光を反射し、このような美しいエメラルドグリーンに輝きます。

国や地方自治体により天然記念物に指定されていて、すごく珍しい植物なので一度みてほしい。でも、よく見るとあんまり光っていないので期待しないでほしいです。

夏は日が差してる時間が見ごろ。冬はひかりごけに代わって氷の柱「氷筍」が見られます。

今は落石の恐れがあるため落石防止柵があり一部のヒカリゴケしか見ることはできないが、

羅臼に来たら一度は訪れておきたい有名観光スポットです。

 

※現在はトンネルを建設し落石の恐れがあるため、見ることができなくなってます。