若いおじいちゃんになりたいなあ
2013年9月1日 19:02
僕が父親になったのは37歳。それから13年経ちました。あっという間です。
中学生になったお姉ちゃんは、僕が帰ると臭いと言わずに、まだ飛びついてきてくれます。
4歳年が離れた弟は、お姉ちゃんの真似はせずに隠れて僕を待っています。
いつもとてもいいコンビ。遊んだり喧嘩したり、泣いたり、笑ったり。僕は、彼らの純粋さ、子どもらしいわがまま、疑いのかけらもなく頼られる喜び、日々成長する姿・・それはたくさん胸をキュンとしてきました。
彼らと僕でどんな親子関係を築きあげていくのか、これからもとても楽しみです。
そんなこの頃ですが、僕の想像はちょっと最近飛躍をして、彼らが親となり、自分が孫と遊んでいる姿にまで思いを巡らせます。
でも、残念なことにその想像はちょっと悲しいのです。
それは、ちょっとだけヨボヨボの僕が、孫と必死に遊んでいるところを想像しちゃうから・・・
妻の両親が、「じじ」「ばば」になったのは61才と53才。
心身ともに元気いっぱいのうえ、もともと面倒見の良い二人だから、子どもとの絆を深めようとあれこれ計画をたてる僕にはおかまいなしに、子どもたち(孫)を連れ去ります。
金曜の夜、週末を楽しみに家に帰ったって、子どもたちが既にお泊りに行っちゃっているものだから、僕は妻に何度文句を言ったことか・・・
でも、そんな両親を恨めしく思う反面、自分がおじいちゃんになったらああなりたいなあと憧れています。
結局は、妻の両親と僕のそれぞれ親になった年齢差を比較しちゃって「やっぱり、自分はあんなパワフルには振る舞えないかな」って悲しい現実に引き戻されるのです。
そんなある日、友人にその話をすると
「なんも好きな人ができたら早く結婚してもらえばいいじゃん」って。
へっ、そうだよね・・・
僕は、自分の筋書きの中で、自分が歩んだ晩婚という人生を、いつしか子どもたちにまで重ねあわせていたんです。
なーんだ、長女に22歳で子どもを生んでもらえば、おいらは50代でおじいちゃんじゃん。
そうだ、その調子で長男にも早く父親になってもらおう。うん、うん。
そう思うと、僕の老後がどんどん輝くものに変化していくから面白いものです。
「パパは、かっこ良くて、若いおじいちゃんになりたいんだ。だから早く結婚してね。」
「君たち、おじいちゃん家に泊まるのって楽しいんでしょ。パパもおじいちゃんになったらみんなに泊りに来てほしいんだ。早くそんな日が来ないかなあ。」
その日から、僕は呪文のように子どもたちに語りかけています。
ああ、若いおじいちゃんになりたいなあ
2013.9.1 浜部公孝