チャレンジグルメコンテスト本番
前日から帯広に入り、当日アグリアリーナに8時前には到着した。前日に打ち合わせした通り、生徒は役割を決めてPOP準備・調理器具の準備を着々と進めていった。教諭があれこれと指示を出すことは控え生徒に全て任せた。販売開始からも生徒の力で進めることができた。これはやはり、試作の段階から調理系は常に教員が手伝うことは一切しないことを貫いてきた結果である。
本番当日、多くの学校の教員が自校の生徒たちを手伝う場面があったが、本校ではそのような事はなかった。しかし、思うように販売個数は伸びず心が少し折れてきたのか表情が暗くなってしまう生徒もいたが、一生懸命に声を出し続ける生徒もいた。
審査員のプレゼンは2名で行った。非常に緊張した面持ちであったが何とかやり遂げた。ただ、反省することは多々ある。教員が主で活動してまった、パン工房ひかりとの打ち合わせや原価計算、鹿肉の仕入先探し、今後の展望等については的確に答えることが出来ていなかったのは、私の責任である。プレゼンの事前指導が足りないことはもちろん、このコンテストを通しての学びが薄い所が、露呈してしまった。大会の講評でもあったが、味を加えるのではなく、抜くということも必要だというのは納得した。確かに、今回のDORIピタパンは味を加える、つまり食材をどんどん加えていくことで、味も増え、材料費も高くなり、販売価格が650円となり会場で一番高い商品となった。
赴任して早々チャレンジグルメ担当になり戸惑いもたくさんあったが、周囲からの協力があってここまで出来たと考えている。勝手が全くわからないという弱みを強みに変えることが出来なかったのが悔しく、結果的に1つも賞は取れなかったのが残念であった。ただ、今回の活動を通して繋がりを深められた企業とは今後も連携を強めていきたいと強く考えている。
次年度に向けての反省点は、ターゲットを誰に絞った商品なのかを含めたメニューの早期決定、連携企業との早期打ち合わせ、チャレンジオータムで、チャレンジグルメで考案したメニューで原価計算を含めた販売実習する。チャレンジオータムで販売するためには、4月当初にチャレンジグルメのメンバーを決定する必要がある。チャレンジグルメコンテストのみの商品とならずに、ある一定期間だけでも良いから販売できる商品を考案すること。難しいことかもしれないがチャレンジしてみたい。