1891年(明治24年)江別でレンガ製造開始 について知っていることをぜひ教えてください

 

江別でレンガ産業が起きた背景の地質

地質図幅では野幌砂礫層と表記されている。1951年の論文(佐々、森谷)では、元野幌粘土層と表記され、火山灰が起源だとしている。

地質図Navi. https://gbank.gsj.jp/geonavi/geonavi.php#12,43.08261,141.62292

 

 

元野幌粘土層

「論説・報告北海道石狩國野幌丘陵の地質」佐々保雄*、森谷虎彦** (昭和26年6月30日受理)

石油技術協会誌 第16卷 第5号(昭和26年9月) JOURNAL OF THE JAPANESE ASSOCIATION OF PETROLEUM TECHNOLOGISTSVOL. 16, NO. 5 (Sept., 1951) pp.245

https://www.jstage.jst.go.jp/article/japt1933/16/5/16_5_236/_pdf

 本名は野幌市街地周邊の、煉瓦原土として知られる、火山灰質粘土層に對する新稱で、野幌市街北西約1kmの煉瓦工場内の堀割の露出を以て、その本標式地とする。本層は灰色、緻密、微細の火山灰乃至火山塵性粘土で、全く層理を示さず、これに少、量の浮石細片及硝子微片、石英細粒が散點している。一般に淡黄灰~黄褐色を帯び、濕氣を得れば著しく粘性を増し、又乾燥すれば著しく堅固となる。本層と殆ど同様の性質の粘土層は、厚さに多少の差こそあれ、本丘陵地域内の平坦面上には到る所分布している。即ち狭義の野幌丘陵面上の平坦な山背にも、より低い西側の廣島、厚別方面の段丘面上にも、廣く蔽つている。標式地江別段丘面上から、野幌丘陵に登る斜面上にも、連續分布していて、その分布状態並に岩質から、本層は以上の段丘形成後の、1火山活動によつてもたらされた微細な火山灰にその源を仰ぐと思われる。本層の厚さは、全域を通じて2m内外を一般とし、元野幌附近では2,5mに達する。園木學士の野幌層最上層は、本層に當り、又同學士の大谷地黄褐色粘土層とされたのも亦之に屬する。

 

資源枯渇に関する分析

北海道立工業試験場技術情報Vol24,No1,pp.11 http://www.iri.hro.or.jp/jyoho/irinews/01-24-01/P11.PDF
野幌窯業事業協同組合が平成9年度に行った窯業原料土埋蔵量調査(ボーリング調査)結果をもとにして、この調査地の粘土鉱物に関する、推定可採鉱量ならびに性状の概要について紹介します。