こちらで 港の文学館 を記述
室蘭ゆかりの文学作家の作品がぎっしりと紹介され、近年の芥川賞作家である長嶋有氏の特別展示されています。イギリス人の女性旅行家イザベラ・バード(Isabella Lucy Bird)は、「日本奥地紀行」によれば1878(明治11)年の8月18日に室蘭に立ち寄っていて、港の文学館紹介されています。
彼女は幾度も室蘭港の陸に囲まれた風景、港と街と急峻な山や緑、八幡神社の風景などを絶賛しています。
イザベラの言葉
彼女は、アイヌ文化もかなり気に入ったようで平取や白老まで脚を伸ばしていました。
まだ、鉄道も石炭も来ていなくて、鉄工所もありませんでした。北海道の石炭は最初小樽にはこばれ、夕張が見つかったあと室蘭本線が敷かれました。徳川幕府や松前藩も利用していた港で、江戸期から活気があったのかもしれません。幕末にペリーも調査で来航しています。
イザベラの来蘭のころは、すでに、森との間に航路があり「六時間の退屈な時間」と船旅を評しています。夏の太平洋の波から解放されて、静かな室蘭の港に入るとほっとしたのかもしれません。室蘭の山、森林、坂にできた街、八幡神社、海の術てを「今迄みたなかで最も美しい」「なににもひけを取らない」と書いています。
函館以上にしっかりと半島に囲まれた港の水面の静かさと夜の港の灯りが、ふっととても綺麗に見えたのかもしれません。