中央区南6条西17丁目2-5 011-215-1314

MASAJIN

ジンギスカンなんだけど、ジンギスカンの常識じゃないかもなあ。

肉の選び方、切り方、提供する温度。食べていきなり笑い出すくらいの味だった。

 

食べて欲しい人の顔が浮かんだ

それが、普段、男同士ならぜったい恥ずかしくて入れないくらい洒落た店なんだけど、入るとえらい居心地がいい。
タレの甘味、酸味のバランスは絶妙。岩塩、マスタード、そして、おろしニンニクにバターが乗っている。これは、薬味に肉のを乗せて熱で溶かして味合う。紹介してくれだ友人が僕の反応を待っている。

ああ、これはあの人に食べてもらいたいと恩人の顔が浮かぶ。札幌でいいジンギスカン屋さんはと訊かれたらここは必ず入るだろう。

札幌市内でもちょっと落ち着いた住宅街の中、古い建物をうまく使った店が出来ていた。友人に連れられてゆくと、男前の店長と可愛いお姉ちゃんの爽やかな笑顔。駐車場は近くにあるので、店の人に訊いてほしい。

 

のびのびと楽しそうに働くスタッフ

店長は30代。前職もジンギスカン。今回オーナーに声をかけられて、二つ返事で飛んできたという。どれも旨いというか、こちらの気分が上がるものばかりで、 オリジナリティや流行が織り込まれていた。デザートもタレも、飲み物もそれぞれ専門家と相談して店長が作り出したものをオーナーも愛でているのがよくわ かった。働く人がのびのびとしているとてもいい店だ。やりたいようにやらせてもらっていると幸せそうだ。

鍋にはすかしがある。厚く切った肉と、豚の背脂からでる脂をすこし飛ばして鍋縁の野菜に丁度良い量を供給するためだそうだ。そして、乾いた 炭の熱を肉に届け、鉄の焼き目を肉にうまくつけるそんな配慮のようだ。ジンギスカンの肉は柔らかくて旨味の強さを感じた。一皿の値段がそう高くないので、遠慮なくばくばくたべてしまう。

 

もちろんビールもいけるんだけど

サワーというのかチューハイというのか、これは、可愛いボトルに入ってきて、このグラスにお代わりすると安くなるってなんかいい感じ。オレンジ、グレープフルーツ、レモンがある。ちょっと普通と違うなと思って訊くと、ホワイトラムが入っているという。なるほど、この爽やかさはラムだったのかと。いちいち喜ぶ。

若いのがご飯をたのんで食べていた。「柔らかすぎる」という。彼の好みには合わないようだけど、旨い米だった。これは旭川のゆめピリカ。もち米のような匂い。そして、独特の旨味と甘味。たまらずカレーを頼む。ラムと野菜がたっぷりソースに入っていて、甘く感じる。ところが相当なスパイスの量。これは体にいいと感 じた。辛くもできるそうだけど、まずは店長と専門家が編み出したこの味でいってみてほしい。カレーの飯もゆめピリカ。

 

 

 

 

デザートにも驚く

つい、デザートはあるのかと訊いてしまったら、これがまたとびきりのイチゴのシャーベットとチーズと生クリームのムースが凍っているのがでてきた。口がさっぱりするのと、落ち着くのと。冷たさ、酸味、ジンギスカンの最後に最高だった。