佐々川を舞台に、調査をしたり学んだりする人々がこの川の流域に暮らしています。

世知原の森のかなで生まれ、西海に注ぐ松浦最大の川。逆断層の縁をなぞる形で狭い平野ができ、有史以来干拓を続け、松浦一豊かな水田の平野となりました。
一時、洗炭で汚れたものの、自浄した川の力がありました。この水がなければ、飲み水がありません。田んぼはありません。

佐々川の水がなければ、白魚も登りません。鰻も鮎もいません。佐々川が作る干潟にはカブトガニ、ハクセンシオマネキなど多様な生物が暮らします。食べ物である魚を遡らせてきました。かつて、佐々川がこの平野を作り、道となりました。海から陶石を運び、国見山を超えて有田や伊万里の旅をさせました。現在この川は企業を呼び、経済を育てています。

川を調べ、川を綺麗にし、川の自浄作用を助け、棲んでいる生き物を学び、歴史を学び、農を学び、文化を学び、経済を学ぶ日、川を大事にする人が、この流域で幸せに生きて、幸せに死んでゆくことを真剣に考え実践する人々が、学び、学ぶ人々を繋ぎ、ここの流域の未来を引き寄せるでしょう。



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