白浜の上水道 について

 白浜町の上水道料金は、全国で5番目の安さです。和歌山県下30市町村で、最も安い料金です。

 大阪府下から白浜町に移住して来て、暮らす中で、最も驚いたのは、蛇口から直接生水を飲むことが出来ることでした。

 「安く、美味しく」。 地産地消の優等生が、白浜町の「水道水」でした。

 その恩恵は、富田川によって齎されていること、水源涵養林としての果無の山々の働きによるものであることを意識している町民は、決して多くは無いと思われます。兵生地区の町有林を増林するとかの動きは感じられませんので。

 旧白浜町は、半島にしがみついた形で成り立った瀬戸鉛山村と、湯崎村とが合併して出来た街です。

 半島の地質は岩盤で、明治・大正期までは、飲み水は、井戸から得ていました。

 清水井戸・紺屋井戸の2箇所から、中地地区63軒、西地地区59軒、下地地区50軒が、

 地蔵井戸・三木井戸からは、江津良地区の36軒が。

 綱不知地区は、喩賀神社北側に土手を築き雨水を溜めて飲み水に。

 立ケ谷地区は,立ケ谷川を堰き止めて、13軒が利用。

 鉛山地区は、浄土川の堰き止めた2ケ所から、74軒が利用した。と記録が残されています。

 明治の末に、湯崎の高台、金徳寺の前に、簡易水道用のタンクを設け、共同水道の第1号が完成しました。