鴨居の地蔵堂
鴨居集落の高台に、集落を見守っているような地蔵堂がある。
昔、鉛山村との境界(平岩)に、二体の地蔵が祀られていた。
その内の一体を須原のおばあさん(須原雪女)が、鴨居に持ってきてお祀りしたのが
起源と言われている。 地蔵は、地蔵堂の中に安置されて、集落の人々の祈りの場
となってきた。 地蔵堂は、建て替えられて新しくなっており、代々集落の婦人たちの当
番制で、護られてきている。
須原のおばあさんは、霊験豊かな方であったと言い伝えられており、他地域からも、
安産祈願や病気平癒などを願って、地蔵堂にお参りする方があったという。
小さな境内には、須原雪女の頌徳碑が建立されている。 碑は、苔に覆われて碑文を
解読することは出来づらい。