餅花(もちばな)

 北新町では、元禄7(1694)の貞信公の人形に始まり、幾多の変遷を経て、享和元(1801)年から餅花を飾るようになっています。

 餅花は、木の枝に餅や団子をつけて豊作を祈願する飾りものです。江戸時代末の安政の大地震(1854)で田辺は大きな被害を受けていますが、この時に北新町の笠鉾、祭典道具、記録等が消失してしまいました。

 お笠の上では餅花が倒されていて、お参りする時だけ建てられています。
お笠の上は、道の段差などで揺れが大きく、慣れた人でないと危険でとても怖いと感じました。しかし、上から見る景色は限られた人しか見えない絶景でした。