尉と姥(じょうとうば)

 世阿弥作の謡曲「高砂」に出てくる尉と姥です。

 尉と姥は、阿蘇の神主友成が上京の途中、高砂の浦で出会った高砂の松と住吉の松という相生の松の精である老夫婦です。

 所を隔てていても心は通じるという長寿と夫婦の愛情の故事をひいたたいへんおめでたい人形です。