高校生の取材が街の力に について知っていることをぜひ教えてください
「その情報共有させてください」
田辺高校の教諭、和田充可さんの日記に、田辺市熊野ツーリズムビューロー会長多田稔子さんが空かさず提案。「今後のレベルアップに繋げたいと思います」という。高校生の取り組みがあっと言う間に、田辺市のもてなしに繋がってゆく。
Facebookの2015.10.25、和田さんの日記は数行
「田辺高校生のフィールドワークin熊野本宮大社。 朝は滝尻〜高原を外国の人と一緒に歩きました。生徒たちはインバウンドの調査をしています。写真はベルギーの脳科学の先生らしいです。旅行をしていて不便なことを聞いています。今日はなぜか外国人観光客が少なくて苦戦中」と。
ここに、市役所の担当者や市民から応援と労いのメッセージが届く。
「生徒はうまく取材に応じてくれるか心配していましたが、取材に応じてくれた外国人観光客のみんな暖かく真剣に拙い英語の質問にも答えてくれました。生徒はそのことがとても嬉しかったようです」と生徒思いの和田先生が一番緊張されていたかもしれない。
「成果よりもジョークを言われたり、質問以外の雑談などの交流がよかったようです」と生徒たちの眼の輝きが伝わる。
一方で、外国人客は「日本人は恥ずかしやだから、日本人から話しかけてくれることはないので、嬉しいといっていました」と和田さん。
様々な活動を地元田辺で他の主体とも連携しながら行う県立田辺高等学校のみなさん。この日は学校単独で生徒有志の集まり。 日曜日は混雑を避けて外国人観光客は少なめなよう。生徒が困っているところに、熊野古道館にバスの時刻を訪ねに来た外国人を職員の方が生徒のところにご案内してくださった。「悪戦苦闘している我々を見かねて、通訳をしてもらったという顛末です」と、和田先生。
田辺の人は暖かいという。
やっぱり高校生は地域の宝。