【動機】
近年、地産地消という言葉を耳にすることが増えている。
これは日本の食料自給率の低さにが原因だと言われている。食料自給率が低いということは
それだけ国外からの輸入食品が多いということである。例えば、”中国の冷凍餃子問題”や
”タイ産マックナゲット異物混入問題”などが記憶に新しい。
このような問題は世間の奥様方からするとよろしくないことである。自分の子供たち、家族には
安心で安全なものを食べさせてあげたいと思うもので、この考えこそが地産地消を活発化させてきた。
ここで私たちは思った。今!注目されているこの地産地消!聞いたことはあるが実態がよくわかっていない!
直売所や産直市場があるのは知っているんです。しかし!地産地消という存在がまだ私たちの中で確かな
ものではない!だからまず、地産地消を自分たちが知り、その情報をみなさんにお届けし、少しでも
地産地消を身近なものにしてもらい、田辺の農産業を盛り上げるべく、私たちは活動し始めました。
【直売所】
直売所の本来の目的は、作って余った物を売ることです。
ここでは生産者が自分で値段をつけることができ、スーパーなどより安い値段で購入することができます。
直売所では、採れたてで新鮮な野菜を購入することができます。
紀南では、紀菜柑・Aコープなど12か所もの直売所があります。
このような事から消費者は安心して野菜を購入することができます。
【PR】
商品をPRするために「農林水産まつり」が実施されています。
他にもサービスエリアやホテルにお土産を置いたり、スポーツ行事に参加したりしています。
本年度は国体で好評を得ました。
さらにJAが市と協力して都会へ出荷したりもしています。
そしてゆるキャラを作り、街で宣伝しています。(うめっぴやみかっぴなど)
【商品展開】
いかに地域で消費するかを考えてつくられている。
おもに梅の商品展開が多い。
→おかし・ゼーリー・ジャムなど
【田辺の地産地消の課題と対策】
〈課題1〉 野菜の栽培が少ないこと。
⇒〈対策〉 JAが農業経営事業として実際に畑を借りて、野菜を植え、経営の見本となる働きをしている。
〈課題2〉 農家の高齢化。
⇒〈対策〉 新規就業を増やすため、農業塾を開き、1年間生産者をサポートし、できたものを直売所に売ってもらうという活動がなされている。
〈課題3〉 米を他県に依存している。
⇒〈対策〉 自営業として作ったものを親戚に渡したり、白浜の旅館に個人的に売るなどしている。(あまり市場には出回っていない。)
課題はほかにもありますが、農協が解決のため全力で地方に働きかけています!
【地産地消のまとめ】
地産地消とは・・・「地元で生産されたものを地元で消費する」
これは、消費者と生産者をつなげる重要な役割を果たしている。
そして、直売所を拠点とした様々な活動が行われている。
この活動は農協が主体となって進めている。
例えば・・・ 1.商品展開
2.地元の農産物のPRとしてイベントへの参加
など工夫を凝らした宣伝がされている。
また、この活動には現在、地産地消が抱えている課題への対策も含まれており、地産地消の盛り上げをはかっている。
つまり、地産地消は農協によって支えられているということだ。
これらから、地産地消について少しでも興味を持ってもらえただろうか。
今後、例えば家族が買い物に行く時に直売所に連れて行ったり、ついて行ったりして、地産地消をもっと身近なものにしてもらえればうれしいと思う。