●狩猟とは・・・狩猟鳥獣の捕獲をすること
<目的>
1、野生鳥獣の肉を楽しむこと
2、田畑を荒らす鳥獣を捕獲すること
3、増えすぎた鳥獣を間引くこと
4、伝統的な捕獲技術や文化を継承すること
●狩猟者の現状
免許所持者数でいうと、30年前の約45万人に対して最近は20万人前後で推移しています。
30年前と現在とでは猟師の年齢層がまったく異なり、高齢化が進んでいます。
このままの状況であれば、20年後、30年後には狩猟者数が数万人になっています。
●なぜ狩猟者の減少が生態系へ影響してしまうのか? A.日本には生態系の頂点がいないから
本来生態系というものには、必ず頂点に君臨する肉食動物がいます。狩猟鳥獣に注目した場合、日本の生態系ピラミッドには最下層に植物があり、それを食べるのはイノシシやシカなどです。では、イノシシやシカを食べるのは何か?実は”本来は”日本在来のオオカミなんです。しかし残念ながら、日本のオオカミは既に絶滅してしまい、シカやイノシシを食べる者はいません。そこでオオカミのポジションとなったのが狩猟者というわけです。オオカミが絶滅していく過程で、日本各地で野生動物による農作物の被害が増え、それを何とかすべく狩猟というものが注目されたのです。ですが、現在狩猟者でさえ数が減少し、再びイノシシやシカが増え始めています。現に和歌山県ではイノシシなどによる農作物の被害が増え、2009年度の農作物被害金額は2億7850万円、その47%に当たる1億3188万円がイノシシによるものとされています。
全国のシカ・イノシシの増加傾向 http://econavi.eic.or.jp/img/ecorepo/eat/003/010_03.gifより引用