ナショナルトラスト運動

天神崎の自然保護活動について紹介します。

天神崎は和歌山県のほぼ真ん中、田辺市の小さな岬で、ナショナルトラスト運動という自然保護運動によって有名になりました。

ナショナルトラスト運動とは無理な開発による環境破壊から自然環境を守るため自治体に土地の買収、保全を求める活動です。

 天神崎では1974年から行われました。

発端は土地開発業者が天神崎の丘の南側斜面を高級別荘地にする計画を県に申請したことです。

その後反対の声をあげた市民によって、「天神崎の自然を大切にする会」が発足されました。

募金活動や行政の協力もあり、現在では天神崎の土地の大部分の買い取りに成功しています。

また、政府の検討の末「ナショナルトラスト法」が制定され「天神崎の自然を大切にする会」は

自然環境保護法人(ナショナルトラスト法人)の第一号に認定され、ナショナルトラスト第一回全国大会は天神崎で開催されました。

 

天神崎の魅力と重要性

◎陸と海のつながり

陸と海の自然はお互いに強く影響し合います。

しかし、ほかの地域では、すぐれた陸があっても陸側に開発の手が入っていたり、

あるいは逆の場合が多く両者がそろっている場所は少ないそうです。

天神崎の自然はこの両者がまとまって存在するという点で重要だといわれています。

 

★ たくさんの人の協力によって守られた自然を維持し続けるために、自ら自然について考え、行動することが求められています。