タイトル

この梅システムは、2015年に世界遺産に登録された。

起源

約400年前、みなべや田辺は礫質で急斜面が多い山地だったので、従来の農業や林業には使用できなかった。

そこで人々は暮らしを支えるため、この条件でも生産可能な梅の栽培を始めると同時に、雑木林を薪の材料にするための林として保全しはじめた。

育てる植物はなぜ梅なのか

日当たりのよい山の斜面やカルシウムを多く含んだ土俵が梅の栽培に向いていたのと同時に、

土地が米作りに不向きな環境だったので人々は余計に梅作りに力をいれた。

システムの内容

梅林の周辺や急斜面の尾根付近に薪炭林を残すことによって、水を蓄えておける。養分の補給。斜面の崩落防止等の機能をもたせた。

梅林では草を生やすことによって、表土の乾燥と流出を防いだり、刈り取った草を肥料として梅に還元している。                     など。。。

↑梅システムの図

そうして

梅の改良を重ね、南高梅などの固有品種を生み出した。                       残していた薪の木で、紀州備長炭も生み出した。

                                   

↑南高梅                                                      ↑ウバメガシの森