橋杭岩は、串本町にあり、くじのかわ小字橋杭の海岸から紀伊大島方面へ大小40個ほどの岩が一列に850m立ち並んでいます。
直線状に岩が立ち並んでいる姿が橋の杭のように見えることから橋杭岩と呼ばれており、国の天然記念物にもなっています。
橋杭岩から見える夕日はとても美しく、日本の朝日百選の認定を受けています。
その橋杭岩には、不思議な伝説が残っています。
昔、弘法大師とあまのじゃくがいっしょに旅をしていました。ふたりは熊野から歩き、串本までやってきました。あまのじゃくは弘法大師に
「どちらが早く朝までに橋を架けられるか競争しましょう。」と言い、
ふたりは橋をつくりはじめました。弘法大師がどんどん橋の杭をたてていくのを見たあまのじゃくは、このままでは負けてしまうと思い、弘法大師に朝がきたと思わせようとしました。
そこで、「コケコッコー!」とにわとりの真似をします。朝がきたと思い込んだ弘法大師は橋をつくるのをやめてしまい、柱だけが海に置かれたまま、今でも残っているのです。
こんな伝説がある橋杭岩は、とても神秘的で、魅力があり、ほかの県からも観光客がたくさん来ています。大きな岩がたくさん並んでいる姿は、とてもきれいだそうです。