喜の国信号

 喜の国信号とは、和歌山県だけに設置されている特殊な信号の名前である。

 

 この信号は地面に埋め込まれており、写真左が青信号、右が赤信号を表している。

便利な点

 ・腰の曲がったお年寄りの方が、歩行者用信号を見上げなくても信号を見ることができる。

 ・雨の日に傘を差しているなど見上げる動作が難しい時、足元を見れば信号を見ることができる。

設置のきっかけ

 喜の国信号誕生のきっかけは、小学生が白内障の体験をしたというニュースである。

 このニュースを見た県警の職員が、「お年寄りが安心して横断歩道を渡れる信号を作りたい」と考え、それまで前例がなかった”地面にある信号”がうまれた。

歴史

 1995年9月15日に、第一号 喜の国信号が和歌山市に設置された。その後もいくつか設置され、そのうちの一つが紀伊田辺駅前の商店街に設置された。

 しかし残念ながら、これらの信号の維持に多くの費用がかかるため、点灯をやめるケースが相次いだ。

 いまでは、喜の国信号が動く様子は和歌山駅前だけでしか見られない。