紀伊上臈杜鵑について
基本情報
- 別名 山里の貴婦人。ユリ科ホトトギス属。
- 10月に見ごろをむかえる。
- 直射日光に弱いため、日陰で湿気がある所で育つ。
名前の由来
紀伊山地固有の植物。上臈は、優雅な貴婦人。
杜鵑は、花弁の内側の斑点が杜鵑の胸毛に似ているから。
紀伊上臈杜鵑の現状
紀伊上臈杜鵑は、県のレッドデータブックで絶滅危惧2類に分類されており、危急種とも言われている。危急種とは、絶滅の危険性が高いと判断されたもので、環境の悪化で容易に絶滅危惧種なる恐れがあるもののこと。
そのようになった理由は、2つある。
1.乱獲。
2.山の手入れがされなくなったこと。
紀伊上臈杜鵑は、育つ条件がとても厳しい。湿度が高くないといけないが、根の部分に水分が残ってはいけない。また、夏から秋にかけては、日照が強いと、枯れてしまい、芽が出る春には、日照が必要だからだ。