・彦五朗
昔、富田川付近は大洪水により人や馬が流され、田んぼなども埋まってしまって人々は苦しんでいました。
氏神様という神様にその事を伝えると「人柱を立てよ!」というお告げをもらいました。
人柱とは、ある目的のために犠牲になる人で神にいけにえとして生きた人を水や土に埋めることです。
誰を人柱にしようと迷った村人の中で、彦五郎という男が自ら進んで人柱になりました。
それからは、どんな洪水にでも村は守られたと言われています。
・弁慶
京の都で、千本の太刀を奪おうと悲願を立て、道行く人を襲い通りかかった武士たちと決闘して999本まで
集めたが、あと一本というところで源義経という男に出会いました。
弁慶は勝負に挑みましたが、返り討ちに遭い負けてしまいました。
それからは、弁慶は義経の家来として一生仕えました。
弁慶の最後は衣川の戦いで、義経を守るために敵の攻撃を全身で受け止め立ったまま死んだと
言われています。これを弁慶の立ち往生と言って後世に語り継がれています。