Miyoshiya Ryokan について知っていることをぜひ教えてください
標高:4.9m(国土地理院地図)
大将は30歳。見た目は20代前半の若旦那。
落ち着いた喋り方、嬉しいことも辛いこともなんだか明るく聴き心地意の良い声ではなす。日本語なんだけど、欧州の人のような空気。
そう言ってみたら「友達によくお前の考え方おかしい。ガイジンみたいだといわれる」そう。
もっと訊いてみると、高校を出てすぐ、カナダへ。向こうの大学で学んで卒業したそうだ。19歳から数年間の人格形成のとき、様々な国の人にかこまれていたので、自分でも「おれ変かな」と思うときがあるそうだ。
飛行機の操縦の免許もとって国際的にパイロットとして働くつもりが、なぜか帰国。お爺ちゃんの建てた旅館を継いでしまったと。
父親は「大変だから継がなくていい」といっていた。好きなことやれと外国に送り出してくれたはずだけど。
話を聴いていると、お父さんやおばあちゃんを深く愛しているのがとてもよくわかる。自分の代でこの旅館しめたくなかったんだろうな。
「旅館やると旅には行けないんですよね」と笑い。
「でも、世界中からお客様がいらっしゃるので、楽しいです。田辺市熊野ツーリストビューローがブラットさんって素晴らしい人を雇って下さったので、英語での発信が急激に進んで、外国のメディアにも取り上げられているんです。海外からのお客様本当に増えたんです。今年は、市役所がスペインと巡礼の街道で繋がってくれたので、スペインのお客様が急増です。今夜はイタリアのお客様がお泊まりですよ。田辺は国際的には熊野古道の入り口とつたわっているので、海外の方はまずこの田辺を目指してくださいます。」。
なんだか、話が止まらなくて、廊下に立ったまんま結構な長話をした。本当に外国人にインタビューをしているような錯覚。僕も田辺を外国のように感じる。
気分がいいので旅のつかれが吹き飛んだ。