池上いちご園 について知っていることをぜひ教えてください

 

「ここいらじゃ、一番まずいイチゴでございます」と冗談をいう爺さん。買ったイチゴを土間のソファーで食べて「旨い」と言っていると、そんなことをいう。
「うちは味付けしているからね」とまたなにか言いだした。それは、本当らしい。なんでも収穫前に単に水をやるのでなく、最後にイチゴに旨味が乗るように液肥を与えているのだそうだ。「やれば旨いのがわかっているんだけど、手間と費用がかかるからやらない人が多いみたいだね」という。
奥さんも自分も手が効かないから、摘んだイチゴを綺麗に並べるのはお嬢さんなんだという。

「それか?それはさっき、5分、10分前に穫ったやつだよ」。栽培する畑の横だ。歌う前に当たり前の完熟だ。
実物はなった状態で完熟すると、流通に耐えられない。しかし、畑で根、茎、葉っぱとつながった状態で完熟すると、ビタミンの量が対数的に増えるという。上手いだけではなく、果物で最高と言われるビタミンCの含有もそうとなものなんだろうな。

常連客が4箱買って、完売。「ご贈答ですか?」と伺うと「いや、自宅用さ。うちじゃ一人一箱食べちゃうんですよ。贅沢だけど、ここのイチゴ小さい時からたべさているとね、もうよそのじゃ無理だし、少しじゃダメなんだ」と大笑いで帰っていった。

爺さんは「摘んだ先からこれだから、摘んでも、摘んでもすぐなくなるんだ。跡取りはいない。僕が初めて、僕で終わりのいちごだよ」。

なんて幸せな街なんだろう。

ツレの息子らはすぐ近くのラディソンホテルの庭の芝生でサッカーをするという。たっぷりイチゴを食べたので、いつも以上に元気かも。いや元気すぎる。こっちは翌朝筋肉痛。

根木名小学校の子どもたちは、池上イチゴ園のおじいちゃんが大好き!

毎年、イチゴの季節になると、根木名小学校の2年生は、ワクワクする。なんと、2年生をイチゴ狩りに招待してくれる。甘くてとろけそうなイチゴに、子どもたちや先生からは、「甘いね!」「この大きいイチゴ、見て」などなど、幸せそうな笑顔があふれる。池上さんは、優しい眼差しで子どもたちを見守って下さる。そして、2年生に分かりやすくゆっくり丁寧に、子どもたちに栽培方法を説明してくださる。

根木名小学校の子どもたちは、池上イチゴ園さんが、大好き!