通学路
東牟婁地域(新宮会場)で実施されました「熊野郷土学」の授業内容について紹介します。 授業前半部分では、大学教員より紀伊半島の大地の形成、その地理上に形成された気象風土を学び、更に気象風土から生まれる地域独自の文化や歴史、産業について学びました。 これらの学びを、ローカルウィキを活用して、住民の居住地域にわかれて自ら地域の記事を編集する演習授業を行いました。パソコン入力が不得手な社会人シニアの方のサポートを大学生数名が行いながら、居住地域のチーム毎にページを構成しました。 午前中に地元ガイドである受講者に紹介いただきながら、授業会場周辺の世界遺産を持つ新宮市の史跡や商店街、駅前などのまちなかを散策して、まちの魅力を写真とメモで各自記録しました。午後の授業では、持ち寄った素材を活かして各自1台パソコンを用意してまちの記事を入力して発信する作業を行いました。田辺会場で以前に「紀州郷土学」で学んだ受講者が教える側にも回りながら大学生数名がサポートを行い、社会人受講生や高校生受講生が、自分が暮らすまちの魅力を発信するページをつくりました。作業後は講師が、受講者作成のページを紹介しながら作成の意図を受講生に聞き取りしながら共有しました。 受講した高校生は、いままであたりまえに思っていた地域のことに関心を持つきっかけになったという声や、ガイドをしている社会人受講生は是非活用していきたいとの声があった。また当日は教育学部の学生が卒業論文に活用するために、地域住民がローカルウィキを活用して情報発信をする様子を調査しに参加しました。社会人や高校生、大学生が世代を超えて地域のことを相互に学びあう場として活用されました。授業修了後も、受講した受講生が、継続して地域のページを作成し、現在活用されています。
熊野郷土学の授業