山北駅(やまきたえき)は、山北にあるJR御殿場線。標高107m、東京駅から93kmの地点に設けられた(2)

沿革

1889年(明治22)2月に、東海道線の駅として開業(1)。勾配線の基地として、東京車掌所山北支所、山北機関区が設けられた(2)。東京から来た列車は、山北駅で機関車を取り替え、後押し用の補助機関車を連結して山登りに備えた(2)。急行列車も貯炭・給水のために停車した(2)

1910年(明治43)と1922年(大正11)に構内の模様替えと施設の大改造が行われた(2)。構内の総延長は11,276m、構内の面積は17,652坪(約58,354m2)、建物は大小あわせて65棟に及んだ(2)

最盛期(1934年・昭和9)には、駅員120人、機関区361人、所属機関車11台、車掌区80人、保線区30人、検車区23人を擁していた(2)。最盛期には機関車の入れ替え作業が1日に145回も行われた(2)

機関車の煤煙で駅周辺の家の洗濯物や屋内が煤けるため、「山北は雀まで黒い」といわれた(2)

1934年(昭和9)12月、丹那トンネルの開通に伴い、熱海線が東海道本線となり、国府津-御殿場-沼津間は「御殿場線」に改称した(1)

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参考資料

  1. 「年表」播摩晃一ほか編『図説 小田原・足柄の歴史 下巻』郷土出版社、1994、148-151頁
  2. 藤井良晃「東海道線開通と国府津・山北」同書22-23頁

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