「べご」とは、名取の方言で牛の意味です。

昔、閖上4丁目に、べごを飼っている「べごやさん」とよばれるお家があって、近くにお住まいの人は「べご」をみにいったりしたそうです。

 

ちなみに、少し離れた岩手の方では、牛のことを「べごこ」とよぶそうです。

この微妙な違いは、昔その場所をおさめていた藩によって、言葉が異なるからだそうです。

その地域に残った言葉を集めていくと、いろいろな発見がありそうだと思いました。

 

近くに「金魚屋さん」という駄菓子屋さんもあります。

このあたりで飼っているもので屋号にする習慣があったなら、もしかしたら、この駄菓子屋さんは昔金魚を飼っていたのかもしれません。

このお店には、ベーゴマや駄菓子、「ねばねば」という煙のでる遊び道具が売っていて、子供の頃はみんなで買いにいったそうです。

子供心をくすぐる、色とりどりのひもつき飴のくじでも遊んでいたそうです。

 

 

このあたりで、近くに住んでいた方にお話をうかがいました。

ここには、「おつるばっぱ」の愛称で親しまれたおばあちゃんが、駄菓子を売っていたり、

ブロイラーで鶏が絞められたりと、交通事故があったりと、いろんなお話をきくことができました。

この小さくみえるエリアをほんの一回りするだけでも、たくさんの表情豊かな情景が思い浮かんできました。