幌別川を育てる会 

 平成4年ごろに有志があつまり幌別川を魚の聖域にしようと幌別ダムから上流でヤマベの稚魚や発眼卵を放流し、ダムで海の変わりにヤマベを成長させ上流で産卵させるという

サイクルを復活させるなどの試みで始まった活動。恵庭の孵化場から毎年、発眼卵をもらい、それを幌別川上流の河床に孵化できるように埋めてヤマベから

サクラマスへの成長を促した。発眼卵の放流はほぼ10年ほど続き、この活動がきっかけになり、ダム上にある砂防堰堤に魚が遡上できる

魚道も北海道に設置してもらうことができ、活動に勢いが増した。また、放流したヤマベにより自然な魚の生育環境の復元を願い

キャッチアンドリリース河川として市民や川を訪れる人にその理念を伝え、普及活動も続けた。その後、孵化場からの稚魚や発眼卵の提供が

難しくなり、自然に活動が収束していった。放流の活動が全盛期のころはダムから海へ行ったヤマベがサクラマスに成り登別近海でたくさんつれるようになったため漁船が数十艇もひしめいていることもあったという。

幌別鉱山山神社前に立てかけたキャッチアンドリリース看板

ヤマベの生育調査にて

キャッチアンドリリース看板、このタイプは幌別川流域に4箇所ほど立てかけた

孵化場からいただいた稚魚の放流イベント

幌別川を育てる会のメンバーたち

当時はこんなTシャツも作りました

幌別川を育てる会の労作「胆振幌別川環境調査報告書」・・平成8年10月20日

調査メンバー

河上精一、黒澤友義、阿部和治、中川雄三、臼沢賢一、千葉弦人、荒川昌伸、竹山後男、西村隆彦、高見八代美