地質調査 について知っていることをぜひ教えてください

 私は大学時代から会社員時代を含めて7年間ほど地質調査に没頭した時代がある。しかし、登別市に25歳のときに帰ってきてから本格的な地質の調査はやったことがない。帰ってきたころはやりたかったのだが仕事があまりにハードで年間5000時間以上働いていたので土曜日も日曜日も無い生活を続けてきた。そんななかでいつしかあきらめてしまい。30代後半にはあることをきっかけとして地質が嫌になった。そこで文献も学術書も寄付し、岩石サンプルや化石も目の前の川に捨ててみんな手放した。さらに近年、テントなどのウトドア用品や地質調査用具は東日本大震災のときに被爆してみんなすててしまった。おそらく私が今後の人生において死ぬまで地質を省みることは無いと確信に似たものがあった。

 ところがlocal wikiをやりだして少しずつ風景を見ながら、故郷の自然や岩石や軟石を見ながら興味がむくむくと湧き出してきた。しかし、年齢からフイールド調査は無理だろうと考え、30年間くらい続けてきた登別周辺の地質文献収集をここ1年ほど北海道地質研究所や図書館、室蘭工業大学図書館などに押しを運んで集中して精力的に集めてそれを読み返してきたところ、ついに先日の日曜日から自宅周辺の地質を調査し始めてしまったのだ。今までも露頭を見ることはあったが、正直、地質図を作る目的など無いので流して見てきただけだった。それがなぜか小さなエリアでもよいから地質図をかいてみたいという衝動が湧き出したのだ。まずは自宅の周辺を歩いてみてどんな自然史物語がひもとかれるかとわくわくしている。

 そうはいえども、調査用具は人にあげてしまったり、なくしてしまったりでほとんど何も無い。4月7日から1日30分程度であるが歩くと、「ああこの道具が無い」「あれも無い」と道具の無い不便さに気付きだした。それでもこんなのんびりペースで少しずつ道具をそろえていって10年かけて鉱山エリア周辺を歩ければいいかと思っている。

 

 平成31年4月9日自宅前から見える2段目の段丘層