鷲別の大海津見龍神 について知っていることをぜひ教えてください

 鷲別の漁港前に「大海津見龍神(おおわだつみりゅうじん)」という神社がある。2017年9月10日は大漁旗が飾られてのぼりも立っていたが、どうやらこの神社のお祭りだったらしい。よく見ると神社の基礎も新しいので、昨年までの場所から移されたらしい。

 幌別の刈田神社の宮司にこの神社のことを聞いてみました(息子さん)。まずは呼び名は「おおわだつみりゅじん」が正式で「おおわたつみりゅうじん」ではないそうです。ここのお祭りは毎年9月10日だそうです。鷲別漁港の漁師さんの数は旗の数分でわかるそうで、ちなみに7~8枚の大漁旗がたなびいていました。

 また昔は鷲別の漁師のお宅に船霊(ふなだま)さまが祭られていました、今も祭っている方がいらっしゃるかもしれません。船霊さまとは1隻1隻の舟の霊のことです。これは自分のもち舟を祭ることになります。

[2021.3.3 室蘭Wiki掲載記事平畠 より追記]

鷲別は比較的雪は少ない所ですが、2017年1月23日の朝は雪に歓迎されました。この時は、現役の鷲別漁師さんと浜で話ができました。祖父が漁師をやめた時に乗っていた船の名前を継いだ漁師さんの子供にあたる方です。良い機会なので、新しい赤い神社の事を聞いてみました。「確か、向こうのチッコの山にあった船霊さんだよね?」と聞くと、大きな台風の時に壊れたのでこちら側に移したとの事でした。やっぱり、以前の社を移転したものと判りました。ちなみに、チッコは防波堤の事、浜では築港の呼び名の短縮形でチッコと呼んでいた。

 

この少し古そうなお社が1世代前のもので、鷲別川の河口の空き地に10年ほど前からありました。1960年当時には、向こうの防波堤の根元近くの山の中腹、高さ10mくらいのところにこの神社があり、お参りに上るための階段もありました。また、そこの社が老朽化してからは、そこから50mほど右手のより高い位置に社を移動しました。当時は、漁師さんもたくさんいて浜はにぎわっていましたが、最近は5軒の漁師さんと聞きました。寂しいですね。