お兄ちゃんが、今日の出帆港の元町の路上で、銛で突いた魚を新聞紙に巻いていた。 東京から。休みの度に潜るという。 大島は近いので一泊でもこれられるという。 魚は近所の人や、馴染みの居酒屋に配ることになるのだそうだ。 鱗や内臓が付いてると、迷惑だから、人に上げるにしても、突いたらすぐに捌くという。給料の全てが東海汽船に支払われているかもと笑う。

イシダイ、アカハタ、カンパチ、うまそう。 貰ってくれます?と笑顔。

一匹ずつ丁寧にくるんで、渡す相手を思い浮かべているようす。食べてもらうことを前提で魚を捕っているようだ。

結構かっこいい。

お連れも男前二人。一番大きな魚を突いたのはでかい方の兄ちゃん。 もう、九年も潜ってるという。