結果と過程

4年次  鎌田帆夏

 

 

地域の人々や会社とのつながりも評価

 私は今年、高校生が地元の食材を使い地域の人々や企業と連携してレシピを考案し、自分たちで販売する「高校生チャレンジグルメコンテスト(以下:コンテスト)に参加しました。

 

 今まで学校行事に参加してこなかった私には「料理作るの好きだし、最後に高校生らしいことでもしておきたいな」という気持ちで参加したコンテストでしたが、内容としてはアルバイト先で教えてもらった“料理”などとは全く違い、味や見た目はもちろんのこと、商品の売り方や商品開発の段階で、食文化の学び、開発に携わっていただいた地域の人々や会社とのつながりも評価されるというものでした。

 

自分以外の人が食べることをよく考えて料理をつくったのは初めて

私が特に積極的に取り組んだのがメニュー開発と試作です。まずメイン食材を鹿肉に決

めました。
昔、鹿肉を狩り、食料としていたアイヌの食文化を学び、その中からアレンジできそうなものを選び、現代の人々に食べてもらえるような料理の開発を始めました。

試作は休日に朝8時から学校に集って行いました。

 

1回目はメンバーで募ったレシピを作ってみるところから始まり、センチュリーロイヤルホテルの総支配人と総料理長にも試食していただきました。
多くの方々の意見などを踏まえ、2回目の試作はコンテストの応募要項に沿って分量や作り方を確認しながら調理をしました。

見た目の彩や味、食べやすさなど、こんなにも自分以外の人が食べることをよく考えて料理をつくったのは初めての体験でとても新鮮でした。

 

少し”仕事”というものに触れられた

自分たちが主体となって一つのものを作り上げるために様々な方面で大人の方々と協力できることは高校生のうちではなかなかできない経験であり、これから社会に出るときに必ず自分の武器になるものだと思いました。

このコンテストを通じて、自分の喜怒哀楽もあったり、少し”仕事”というものに触れられたような気もします。

そして、結果よりも過程こそがなによりも自分の宝になったと確信しています。