熊野に参詣する人びとが身を清めるために潮垢離(しおごり)をとった浜として知られる。 潮垢離とは、浜で海水を浴びて穢れをはらう儀式。 ここまで海辺をたどってきた熊野への道が、この浜を境に中辺路への山中ルートに切り替わることから、この浜で潮垢離をとることは重要とされた。
建仁元年(1201年)、後鳥羽上皇の熊野詣に随行した藤原定家が、体調不良をおして潮垢離をとったことが記録として残されている。
潮垢離濱舊跡