ここでは、仁明天皇外祖母贈正一位田口氏之墓 について紹介します。

在所 枚方市田口3丁目291
種別 市登録文化財 記念物
指定 平成26年04月01日
所有 近畿財務局(地所所有)

【ポイント】

①.平安時代初期の仁明(ニンミョウ天皇外祖母の墓

            52代嵯峨天皇 ↓

  田口親人→→→田口姫 ↓      →→54代仁明天皇

             →→嘉智子姫 ↑

  橘奈良麻呂→→→清友 ↑       

②.仁明天皇即位を機にこの地に祖母の墓を設置

  東西3町、南北5町の規模

【関連写真】

  田口交番前2014_06_06 金只  墓所2014_06_06 金只  墓石2014_06_06 金只

【補足説明】

①.現地案内板より

 仁明(ニンミョウ)天皇外祖母(田口姫(タグチヒメ)の墓

 平安時代初期、この地に居住した従五位下(じゅごいげ)田口親人の娘「田口姫」は、橘奈良麻呂の子清友に嫁ぎ、嘉智子姫(カチコヒメ)(後の嵯峨天皇の皇后で、仁明天皇(833-850)の母)をもうけました。つまり、田口姫は仁明天皇の外祖母(ガイシボ)にあたります。

 仁明天皇は、天長(テンチョウ)10年(833)即位したのを機に、外祖父清友と外祖母田口姫に正一位を追贈(ツイソウ))し、田口姫の交野郡小山墓(小山は枚方市田口)に守屋一烟(エンを置きました。

 延喜式(エンキシキは「小山墓」について、東西三町・南北五町、守戸二烟と記しており、小山墓は時代とともに削減され、現在の狭い墓地になったものと考えられます。 

                                                             2000年08月 枚方市教育委員会