ここでは、出屋敷遺跡 について紹介します。

在所:山田公園北エリア

【ポイント】

①.公園建設に伴う1978年以来の発掘調査で出土した遺跡。

②.旧石器時代・石器時代・弥生時代・古墳時代の遺物が多数出土。

③.弥生から古墳時代にかけての建物跡も出土。

【関連写真】

 山桜の奥の案内板2020_03_12 金只   出屋敷遺跡案内板2020_03_12 金只   

【補足説明】

①.現地案内板より

 出屋敷遺跡は、山田池公園付近一帯に広がっています。山田池公園建設に伴い1978年以来、幾度かの発掘調査が行われ弥生時代後期から古墳時代後期にかけての竪穴住居跡がおよそ40棟と掘立柱建物跡、溝や、中世の掘立柱建物跡などが確認されています。主な出土遺物としては、旧石器時代のものと思われるチャート製のナイフ形石器、弥生時代の石鏃(セキゾク)等の石製品や弥生土器、古墳時代の土師器(ハジキ)須恵器(スエキ)、中世の瓦器椀(ガキワン)・土釜、輸入された白磁椀があります。

 さらに、公園南地区の丘陵斜面裾部の水田下から、枚方では非常に珍しい製塩土器、農耕具などの木製品、双孔円板・臼玉などのほか、瓢箪や桃の種が出土しました。

 また、5世紀後半ごろの多量の須恵器が出土しておりこの地で焼かれた可能性があることなどから交野台地における須恵器生産を考える上で貴重な遺跡です。                                                 2012年3月 大阪府枚方土木事務所

                                                         枚方市教育委員会