ここでは、古民家群(松ケ鼻筋) について紹介します。
在所:出口六丁目
【ポイント】
①.この場所は、立て場(休憩所)のあった場所である。
・文禄提がそのまま残されている・・・約600m
・大名行列の先陣が、ここに到着の際、見張り人足が鈴を鳴らして走り「西見附」に伝えた。
②.殆どの民家が、街道に向かって突出玄関を構えている
③.下流の寝屋川市境に赤井の堤防跡があり、水害と水争いの歴史を伝える
④.対岸は三島江(高槻市)で旧い渡し場と「くらわんか舟」の発祥の地。
【補足説明】
①.京街道における松ヶ鼻
松ヶ鼻は、淀川堤防下に並行して道が約600m続いている。これが京街道つまり豊臣秀吉が築いた文禄堤で、当時の文禄堤の高さがこの高さだったことが分かる。西見附からここまでの文禄提は、今は、淀川の堤防の下です。
この松ヶ鼻には立て場茶屋があった。枚方宿場の入口にも立て場茶屋があったが、同じようにここにもあった。紀州侯の殿様行列の先陣がここにくると、ここから本陣へ伝令が飛び枚方宿場到着の近いことを知らせたそうである。(立て場=休憩所)
②.町並の特徴
この地域の最大の特徴は、入妻、切妻に関わらず街道に面して玄関棟を構えた母屋が見られる。
昭和に入って新築されたものと思われる家屋についても同じ傾向が見られるのは興味深いものである。