ここでは、妙喜庵 について紹介します。

在所:京都府大山崎町大山崎小字龍光56

【ポイント】

①.宗派:臨済宗東福寺派

➁.本尊:聖観音

③.寺伝

 ・庵は、明応年間(1492~1500)に俳人であり連歌師でもあった山崎宗鑑が隠居所として建立した

 ・江戸末期には、地蔵寺の塔頭であった。

➃.文化財;下記邸内の二つの建物は、国宝に指定されている。

 ・茶室;山崎合戦(1582)直後に千利休が建立したと伝わる。

 ・室町末期の文明年間(1469~87)頃に建立されたものと思われる。

※ 見学は、予約が必須。

【関連写真】

 妙喜庵全景2023_10_12 金只      

 案内板(妙喜庵)2023_10_12 金只   大山崎歴史資料館の案内2023_10_12 金只   

 

【補足説明】

①.現地案内板(妙喜庵)

 庵は江戸時代末期までこの地にあった地蔵寺の塔頭であったといい、明応年間(1492~1500)に俳人であり連歌師でもあった山崎宗鑑が隠居所として建立したと伝える。

 同庵には2棟の国指定文化財があり、一つは千利休が山崎合戦(1582)直後に建立した草庵風茶室の代表的な遺構の待庵(タイアン)である。その規模は2帖で隅に炉を切り、塗りまわしの洞床を用い、それぞれ異なった大きさの連子窓、下地窓を開くという変化に富んだ構成を見せている。我国の数寄屋建築の根本と言われる建物で、後の数々の茶室に多大な影響を与えた。

 今一つの建物は、茶室から続く書院で、室町末期の文明年間(1469~87)頃に建立されたものと思われ、桁行2間、梁間3間、一重切妻造、こけら葺という室町期の優美さが漂う建造物である。

  昭和61年3月  大山崎町教育委員会

【参考情報】

Wikipedia:妙喜庵

Wikipedia:山嵜宗鑑