ここでは、正俊寺石造十三重塔 について紹介します。
在所 | 枚方市長尾宮前2丁目2番1号 |
種別 | 府指定文化財 有形文化財 建造物 |
指定 | 昭和45年02月20日 |
所有 | 正俊寺 |
【ポイント】
①.十三重塔は、高さ4.5mの花崗岩製である。
②.鎌倉時代の嘉暦(カリャク)2年(1327)の紀年銘が刻まれている。
③.四面には、凡字で「弥陀」・「観音」・「薬師」・「釈迦」の刻印
【関連写真】
【補足説明】
①.現地案内板より
本堂左手にある花崗岩の十三塔は、高さ4.3mで、嘉暦(かりゃく)2年(1327)の紀年銘が刻まれていました。上部宗輪(ソウリン)の宝珠(ホウジュ)・請花(ウケバナ)を失っているものの、鎌倉時代の造立当初の姿をよく留めており、昭和45年(1970)に大阪府有形文化財に指定されました。
場内には、山門前に久貝家墓所、住職墓域に細谷善兵衛の墓石があります。細谷は福岡村(長尾村の前身)の再開発に尽力し、久貝家長尾陣屋の代官を務めました。 2000年8月 枚方市教育委員会
③.寺院発行パンフレットより
高さ4.5m。花崗岩を用材とし、
・西面;弥陀
・南面;観音
・東面;薬師
・北面;釈迦
の凡字を刻しているが、かかる四方佛は当代鎌倉期から吉野時代に見られる特殊なものである。
この十三重という重層の数は、蔵界曼荼羅十三大院にちなんだものといわれ、十三の一つ一つがそれぞれ違った意味の祈りを持っている。人々の深い信仰とともに、幾星霜の時代をへて年輪を刻み、人の世の流れを見つめ今に伝えている。
高さ4.5m。かこう岩を用材とし、西面「弥陀」南面「観音」東面「薬師」北面「釈迦」
の凡字を刻しているが、かかる四方佛は当代鎌倉期から吉野時代に見られる特殊なものである。