農業生産法人が移住の促進で大切な役割を果たしていた

空知最北、沼田町の平野部は稲の田んぼだけが広がる美しい風景です。経営あたりの規模を大きくしたので水田転作の割り当ての部分を山地部分に集中し、平地は大豆や麦、蕎麦の混ざらない、稲の作付けだけの美しい水田風景が続きます。30年ほどまえからコツコツと大規模化を実現し、農業生産法人が現在8つ出来ているそうです。山地と言ってもなだらかな丘陵に囲まれた、日照の多い盆地。夜温は低いので花卉の色は上がり、野菜は甘く、手のかけがいのある畑を大事にする農家が活躍しています。

借地、買取、就農の引き合わせがうまく進んでいます。コミュニケーションの良い街で、耕作放棄地はゼロ。20ヘクタールを超える営農規模を誇り、最大の農業生産法人は200ヘクタールを超えています。

沼田町長の金平嘉則さん受け入れのいい開拓都会気質の沼田の空気にくわえて、かつて、営農指導をこの地でも担当した農業改良普及員が活躍しているそうです。彼は町の職員となり、就農者と農家をつなぎ、引き合わせ、支援する、一つ、一つ丁寧な仕事が横たわっています。農業生産法人群が雇用や研修の受け皿となるので就農希望者が絶えずやってくるそうです。研修を終え、意欲と力量の伴ったものが農地を引き継いで就農することになります。

町長以下自慢話しをしない誠実な役場のご対応に感激しました。