中央 3 丁目交差点から中山道を西に向かって歩くと、左側にレンガ色の建 物が目に入る。旧本庄商業銀行煉瓦倉庫だ。 この建物は、明治2 9年(1896 年)に、 銀行が融資の担保とし て預かった大量の繭を 保管するために建築し たもの。 昭和51年からはロ ーヤル洋菓子店として 使われていたが、平成 23 年本庄市の所有と なった。 レンガ造り2階建て寄棟造りで、日本煉瓦製造のレンガが使われている。 桁行約 36.4 メートル、梁間約 9.1 メートルで、レンガはイギリス積みであ る。 全国有数の繭の集散地として栄えた本庄市と繭の生産拠点であった周辺 地域の歴史を伝える上で貴重な建築物である。 本庄市で改修工事を実施し、平成 29 年 4 月から交流・展示スペース、多 目的ホールを備えた地域の交流拠点として生まれ変わった。

(中山道最大の宿『本庄宿』の再発見 改訂版(2017.11):埼玉県北部地域振興センター本庄事務所)

改修前(2011年10月)