粟沢川 について知っていることをぜひ教えてください

  • 三峰川の支流で,入野谷山の北斜面を源流とし,市野瀬で三峰川に合流する.中央構造線に沿って北流しており,断層谷である適従谷を形成して流れる適従川と考えられる.
    牛丸周太郎著『信州高遠地方の地質』,信濃教育会上伊那部会,1928
  • 「あーさーがわ」と呼ばれている.
  • かつての三峰川との合流点は,城山の北側にあったが,1844年(弘化1)に完成した掘り抜き工事により,城山の南側(三峰川の上流側)に移された.名主であった馬場孫左衛門による掘抜事業の完成は1842年(天保13)ともされる.
    黒河内谷右衛門 著『信州伊那入野谷の伝承』,甲陽書房,1984
  • 熊堂川と粟沢川の合流点は戸倉沢垣外と呼ばれた.
  • 粟沢川に沿って登る道は,秋葉街道(秋葉道)とも言われた.
  • 1980年代には,「アカシアの花の匂いに包まれて道に沿って石仏が並びしづかな陽ざしの中で,ただ川の瀬音だけがひびいていた」と描写されている.
    柿木憲二著『伊那街道ふるさとの道』,伊那毎日新聞社,1981
  • 1961年(昭和36)6月の豪雨で,大洪水と山津波を起こした河川の一つとされている.
    『濁流のあと』,長野県上伊那地方事務所,1961