下平尾地蔵堂        平尾の社寺仏閣へ戻る

〒206-0823 東京都稲城市平尾2丁目45−2

下平尾地蔵堂と言う。

二体の地蔵尊、二つの庚申塔(こうしんとう)がある。

●舟形光背型 日月 青面金剛像 三猿 

「奉建立青面金剛尊像」「正徳甲午年九月日」(1714)  (市・庚申塔13号)

※昭和50年代の市、刊行物の写真では上・辺縁部の割れや補修は見られないことから近年、破損・補修されたようで残念だ。

 

●角柱型 日月 青面金剛像 三猿 二鶏 

「文化元子四月八日」(1804)「下平尾村 願主石井平蔵」  (市・庚申塔27号)

 

地蔵菩薩塔左側より、

●地蔵菩薩塔(立像) 享保9年(1724)   (市・経典供養塔第4号)

●地蔵菩薩塔(坐像) 文化6年(1809)   (市・大願成就供養塔第2号))

 

●道標 年代不詳  (市・第27号道標)  

右「向左 麻生 神奈川 熊ヶ谷 原町田 金程 高石 登戸 東京」 

表「向右 坂浜 府中 及調布 東京 左 古沢近道」

左「向左 五力田 片平方面」

裏「稲城村青年団平尾支部」 の刻

 

この地は旧名、爆竹場(ばくちくば)と呼ばれていた。

ここは四つ辻付近での祭事(どんど焼きなど)が行われ、花火の爆竹では無く竹などを燃やし"はぜる音"からきていると言う。(いなぎ歴史探検MAP より)

庚申塔は、何れも青面金剛で一面六手合掌型の造形 である。

庚申講は江戸時代以降流行した庶民信仰であり、講の継続や供養のために講中の人々によって庚申塔が造立された。

市の調査によると平尾には5つの庚申塔が確認されている。