「富士を見るなら大嶋に来れ三保や龍華寺はまだ規模ちさい」

大島での楽しみのひとつに、海に浮かぶ富士山の姿があります。1909(明治42)年11月12日に伊豆大島を訪れ一週間滞在して島内の4箇所で講演をした、仏教学者、井上圓了(いのうええんりょう)がこう詠いました。冬の良く晴れた日の海の向こうの富士山の姿には、時間が許すなら、思わず車を停めて見入ってしまいます。とはいえいつも富士山が見えるわけではありません。全く見えない日もあれば、雲や霞がたたみ重なる上に、少しだけ見えているような姿は日本画に描かれる幽玄の世界のようです。

島西部、元町港付近より

島北部、港の見える丘より

伊豆大島から富士山を見る絶景ポイントのひとつ、椿花ガーデンの風景写真のページです。

 

井上円了wikipedia

富士を見るなら・・・ について知っていることをぜひ教えてください

どこの富士が良いか?もう見えなくなってしまったようですが、通勤の車窓から見ていた山手線の車内から一瞬見える富士山も好きでした。どことどことを比べてどっちがよいかとなると、好みの問題です。海に浮かぶ富士山というのが大島から見る富士山の魅力であり、富士山に晴れた日に登るなら、三原神社の鳥居の真ん中に富士山が見えるのを覚えておいてくださいね。手持ちは人物込みの写真しかないので、鳥居にかこまれた富士山が撮れたらぜひこちらに投稿してください。

現在の三原山は、外輪山の内側に内輪山、という形をしています。かつては、外輪山の山腹をさらに高く高く延長した富士山のような形をした?標高1000メートルくらいの山だったといわれています。ちなみに1986年の噴火後の現在の標高は758メートル、ナゴヤと覚えると忘れません。