一瀬王子跡

かつての熊野詣では富田川対岸の稲葉根王子で馬を捨て、最初に川を渡るのが一ノ瀬であったといわれています。水垢離場として重んじられ、熊野に入るためのみそぎの場所でした。

富田川が狭まるところにあり、川から山を少し上った小高い位置にあります。(南紀熊野ジオパーク ジオサイト紹介より)

熊野九十九王子のひとつで、市ノ瀬小山地区(富田川沿いの山麓)にある。地名一ノ瀬は「吉記」承安4年(1174)9月29日条に「石田一ノ瀬」とある他熊野参詣に関する記録に散見する。

一ノ瀬とは最初の徒歩地点の川瀬のことで、熊野に入るためのみそぎする地である。対岸の汗川付近の川瀬は垢離場として著名である。江戸初期すでに王子跡は不明になっていたが、藩命の調査で判明し再興された。明治40年(1907年)春日神社へ合祀された。県指定史跡(上富田町歴史地図解説書より 教育委員会発行)

 

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