イベントは未来と現在の間にある夢の実現
株式会社プランニング・ホッコー平成28年度経営計画発表会資料
2016.4.21 宝水ワイナリー監査役 杉山幹夫
例えば、オータムフェスト
2008年にスタートしたオータムフェストは、現在札幌でも有数の集客イベントとなっている。
2014年の来場者による経済効果は、
札幌市が支出した金額は2,783万円で
市内総消費額は314億円
平成17年札幌市産業連関表を使って推計した結果、生産波及効果は413億円、所得形成効果217億円、雇用効果3,335人
市税の税収効果10億円
平成26年度第15回定例市長記者会見資料(平成27年1月5日)「さっぽろオータムフェスト2014」の調査結果概要についてより
オータムフェスト以降の北海道内のワイナリーの変化
「北海道の果樹農業をめぐる情勢」平成27年10月北海道農政部生産振興局農産振興課より作成
宝水ワイナリーは
2001年 家族経営の山崎ワイナリーが誕生
2002年 岩見沢市の補助事業として「岩見沢市特産ぶどう振興組合」を設立
2006年 株式会社宝水ワイナリー設立(地元の農家が出資)
2008年年度 遅霜でケルナーが壊滅。常勤は、社員一人、社長一人で頑張っていた。畑は5ha ホームページの編集もされていなかった。
2015年度 3年連続の短期黒字。社員は営業一人、醸造二人。社長と役員で二人。畑は9ha。
オータムフェストでは、全道のワインが七丁目に集結。
その前に、さっぽろライラックまつりで北海道産ワインに注目したイベントや、市内のワイン販売店での北海道産ワインの扱いが始まっていた。
ブランド力の発信
映画のロケ地となる
映画「ぶどうのなみだ」予告編
オータムフェストの後
自治体の施策も加速して、ワイナリーという企業がいくつも生まれています。北海道の農産物におけるぶどうの生産量、ワインの位置付けはまだまだ低いところにありますが。
イベントの後、徐々にその需要が動きます。
「道内の果実酒の消費量は、1998年をピークに減少傾向だったが、2009年以降、増加傾向に転じ、2013年は、16,122キロリットル」
「道内の加工用ぶどうのワイン原料仕向け量は、2008年までは2,000トン以上で推移し、その後、2011年まで減少傾向となったが、2012年に増加に転じ、2013年は1,545トン。近年は、加工専用品種の仕向け量が大半を占めている」
「北海道の果樹農業をめぐる情勢」平成27年10月北海道農政部生産振興局農産振興課より
オータムフェストは、国と地方自治体の、産業振興策、農業振興策、雇用対策などの様々施策と、消費者の要求が北海道のワインを育て始めていたときに、思いきり北海道の酒を飲ませるイベントを実現しました。
皆さんの作るイベントは未来を引き寄せます
「本来持っていた力」会社の可能性、農地の可能性、空知、北海道の可能性が引き出され、開花を美しく加速しました。
札幌の成功は、道内、国内でワインを飲むイベントを誘発しています。
未来、どんな社会を人々が望んているのか、人々の思いがどんな未来を作るのか、現実と未来のあいだに何を作るのか。また教えてください。