備長炭の可能性

 紀州備長炭は幅広い分野で利用することができる。例えば、火鉢用、炊飯、浄水用、消臭用、インテリア用からバーベキュー用などだ。紀州備長炭は、和歌山県の日高川町、みなべ町、田辺市を中心として年間約1100トンが生産されており、白炭の生産量日本一を誇る。1989年には2500トン以上の生産量があったが、現在は原材料不足と製炭者の高齢化で生産量が減っており、年々希少価値が高まっている。

 このように、希少価値が高まっている紀州備長炭を幅広く活用する上で大切なことは何だろう。現在では、食品にも紀州備長炭が活用されており、紀州備長炭の視野が広がっている。テレビや雑誌では、炭スイーツが話題となっている。今後の展開も期待される。