7.生命とは何か?

とてつもなく大きい問い

・生命とは何かという問いはとてつもなく大きな問いであり、生物の「行為」をあらわるだけでは満足のいく説明とはならない。

・ここまで見てきたステップをもとに生命の意味を定義するための「基本原理」を導き出す。

・これまでも多くの人がこの問いの答えを模索してきた。

エルヴィン・シュレーディンガーは「暗号で書かれている」、J・B・S・ホールデンは「私はこの問いに答えるつもりはない」、ハーマンフラーは「進化する能力を有するもの」というギリギリまでそぎ落とした定義を下した。

・自然淘汰による進化とは、多様で、秩序だって、目的を持った生き物を作り出せるシステムだ。

・進化するために生き物は「生殖」し、「遺伝システムを備え」、その遺伝システムが「変動」する必要があり、この三つの特性を持っているものは進化できる。

・二つ目の原理は生命体が「境界」をもつ物理的な存在であることである。

・この原理は細胞から導き出される。

・これは生命の物質性を必要とするためプログラムや文化的活動のようものが進化してるように見えたとしても生命から除外される。

・三つ目の原理は「生き物は化学的、物質的、情報的な機械である」ということである。

・生きた機械は情報を操ることによって協調的に制御され、その結果生き物は目的を持った総体として機能する。

・この三つの原理が合わさって初めて生命は定義される。