建学の精神(校訓・理念)
「創造的な科学技術で夢をかたちに」という教育目標を掲げる。産業都市室蘭の環境条件、立地条件と伝統を活かし、教育と研究の両面で地域の特性に多くを学ぶことを理念として「地域社会、国際社会における知の拠点として豊かな社会の発展に貢献する」ことを目的としている。

水元町界隈は大学があることで、他の室蘭にはない雰囲気があります

水元町には丁番がありません室蘭に移住したら、室工大に進学して、キャンパス・ライフをおくってみたい。(^^)/

いい歳して・・・。 いまさら・・・。

 僕は長らく高卒という学歴コンプレックスに囚われていました。
 それがバネとなって頑張れる時代もありましたが、結局は自分を苦しめていたと思います。
 今はもう、学歴どうのというより、大学生になってみたい気持ちだけです。
 不謹慎かも知れませんが、学業そのものより、キャンパス・ライフを味わってみたいです。

 (実は、このまま歳をとるのが怖いのだけなのかも知れません。)

今回、Wikiに投稿するにあたり、室工大について調べてみました。

ざっくりと沿革について

こんな立派な図書館が市民に開放されています 室工大の前身は、1939年(昭和14年)に開設された室蘭高等工業学校です。日中戦争による戦争特需で好景気に沸いた時期に開設されています。
 その後、室蘭工業専門学校(室工専)に改称、太平洋戦争後、1948
年(昭和23年)の新学制発足に伴って、室高専と北大付属土木専門部が合併する形で、大学に昇格し、室蘭工業大学となっています。

数少ない国立の工業大学

  現在、数少ない国立による工業大学の一校です。組織は単一の学部(昼4年。夜5年)、単一の大学院研究科からなる工学系単科大学です。
 総定員は約3,000名(うち大学院生500名、外国人留学生はアジア各国を中心に約100名)で、全国の大学の中でも就職率順位が高く、近年は道内の定着率が上昇しています。

・北見工業大学(英:Kitami Institute of Technology, 1966年)
・室蘭工業大学(英:Muroran Institute of Technology, 1949年)
・東京工業大学(英:Tokyo Institute of Technology, 1929年)
・京都工芸繊維大学(英:Kyoto Institute of Technology, 1949年)
休校日前夜にはBBQを楽しむ学生の姿もちらほら・名古屋工業大学(英:Nagoya Institute of Technology, 1949年)
・九州工業大学(英:Kyushu Institute of Technology, 1949年)

貴重な専門書のある図書館

 学術研究の成果を地域に還元するため市民講座を開催。また、一級建築士などの試験会場としても使われています。教養・専門書の充実した図書館も市民に開放されているのはうれしい限りです。

国立大学法人化

  1999年(平成11年)に、独立行政法の成立により、国の行政組織縮小と切り離しのため法人化が始まり、2003年(平成15年)に、国立大学法が成立 。 2004年(平成16年)に、国の内部組織であった大学の法人化により、全国99校が89法人に再編され、「室蘭工業大学」も「国立大学法人」となり ました。 

国立大学法が施行されてからの大学運営

緑に囲まれた閑静な場所公衆電話ボックスもバッチリあるので、たまにはスマホにサヨナラしよう!(笑)

  大学法人化は、多くの大学に影響を及ぼしているようです。法案上は、各大学が自主的自立的に運営することにより、教育・研究水準の向上を 目指すとされ、予算や組織両面の規制緩和により大学の責任で運営を決定し、6年ごとに第三者機関によりチェック評価されることとなっています。しかし、国 の予算運営から「企業会計原則」が持ち込まれ、教育・研究条件は悪化、大手企業で行われているようなお金に換算できるような「結果主義の業務評価制度」が 導入、長期的・基礎的な研究が難しい環境に陥っているところも多いようです(※参考文献より)

国公立大学のあるべき姿とは

 僕の職場に来られる北大や札医大の医師、教授から伺ったことによれば、「本来、国公立大学の法人化は、国などの規制を離れて、研究の自由や大学の自治が尊重されていくはずだったが、危惧されたように研究費の配分は国の政策や学長の意向に沿った ものが多くなり、企業が自社の研究所を廃止して大学に依存する動きとともに基礎的な講座や研究より産業と関係したものが重視され、結果的に国や企業による制約が大きくなり、大学の自主性は低下した。このような事情が今の国公立大学に起きているということを大学関係者以外の方にも理解してもらいたい。」と話されていました。
 室工大でも懸命に運営をされている職員の方々がいらっしゃると思います。もっと連携していきたいものです。

 地域にとっての大学

 室工大は市内唯一の大学ですが、所在が北東の奥に位置するため、室蘭市民でも蘭西地区の方などは、身近に感じる機会が少ないのではないでしょうか。

 僕も室蘭工業高校に通学して、部活の先輩が室工大の夜学生で、たまたま可愛がってくれたので(笑)
・毎週のように下宿先に呼ばれ (´・ω`・)エッ?
・学食をおごってもらったり ✌('ω'✌ )
・学祭を手伝わされたりして (-_-;)
少しだけ大学風土を感じた程度の記憶でした。

 室工大があることで、常に3千人の若者が室蘭にいるという事実。彼らの中にはアルバイトをしている者も少なくないと思われます。コンビニやファミリーレス トラン、ショップや居酒屋等など、労働力としても室蘭を支えてくれていることでしょう。室蘭の人口が最盛期の半分以下となった今、知的財産そのものである 大学を生かし、若さあふれる大学生の成長を支える街づくりが必要と思うのです。

参考文献及び資料

大学とは何か (岩波新書)吉見 俊哉 (著)
危機に立つ国立大学 (CPCリブレ) 光本 滋 (著)
「文系学部廃止」の衝撃 (集英社新書) 吉見 俊哉 (著)
国立大学財務・経営センター 大学財務経営研究
学校教育法と国立大学法人法の改正/筑波大学
「大学改革 課題と争点」東洋経済新報社

 

 

【July,3,2016 writer&photo by Hiroaki Amano

Front Pageへ戻る