三勝 について知っていることをぜひ教えてください

 

住所  室蘭市中央町1ー3ー12

電話番号  0143ー22ー8890

営業時間  11時〜18時

定休日  日曜日

 

 

《THE❗️食堂》

 

中央町のバス通り。空き店舗も目立つ中オーソドックスな食堂スタイルの店構えで 暖簾が、はためいている。

店内に入ると まるで銀行員のような風格のご主人が 気持ちの良い挨拶で迎えてくれる。

メニューもオーソドックス。

トンカツ定食が、一番人気だそうだ。

古いが 綺麗に磨かれた厨房で ご主人がカツを揚げ始めると 香ばし油の香りが漂い始め 食欲がぐっと増してくる。

 

小さめの茶碗に盛られたツヤツヤのご飯を「おかわりなさってくださいね」と差し出される。

カリッと揚がった薄めの衣。丁寧に下ごしらえされた豚肉は とにかく柔らかく甘い。

ソースはこれまたオーソドックスな昭和スタイルでウスターソース。良ければアクセントに…とケチャップもついてくる。

茶碗の中のご飯がわずかになった頃「おかわりどうぞ」と笑顔でご主人が手を差し出す。さりげない.派手さのない 暖かい心配りに また食欲が増す。

 

もうひとつの人気メニューが 鍋焼きうどん。

麺は 今主流のコシのある讃岐タイプではなく、細めの丸麺。柔らかくて 優しい味の麺である。よく ご年配のお客様が 鍋焼きうどんを食べている姿を見かけるが 納得。優しい柔らかさと オーソドックスな具。玉子 蒲鉾 ほうれん草 麩甘エビの天ぷら。…ん? 何処かで見た天ぷら…

あっ❗️天勝❗️

それもそのはず、ご主人のご実家が 天勝さんなのだから。

ものすごく 得をした気分。

営業時間時間は 長くないが、昼営業・夜営業と分けて休憩時間を取る店が多い中 通しで営業の三勝さんは 昼食が時間通りに取れない営業マンなどには 嬉しく有難い。

 

創業 昭和41年。

まだまだ  オーソドックスであり続けて欲しい。

        

         2014.12.19 中村 麻貴

 

 


       

出番を待つ  コップの中のスプーン

 

〈カツカレー〉と言えば ガッツリ系の代表格!というイメージである。「年を取ると,チョット・・・ヘビーすぎて」「胃もたれが・・・」

ご心配無用である。三勝さんのカツカレーは この上なく優しい。

 

注文すると まずすコップの水に入ったスプーンと 刻まれたとらっきょう・福伸漬の入った小皿が運ばれる。

このスタイル・・・昭和の時代は当たり前だった。家庭でカレーを食べる時でさえ このスタイルだった。

いつからだろう・・・「コップにスプーン」で出す店が減ったのは・・・

小皿のらっきょうと福神漬が刻まれているのは 高齢になってきたお客様への 店主の心使いのような気がする。

 

「お持たせいたしました」と差し出されたカレーは 黄色いカレー。昭和のカレー。

市販のルーでは決して出す事の出来ない味。

 

ご年配の常連さんが カツカレーを食べている姿をよく見かける。納得。

カツ・カレーともに優しい。とても穏やかなカレー。

ご主人のお人柄がそのままの味。

 

2015.4.23 撮影

 


 

丼の蓋・椀の蓋

 

室蘭では カツ丼ご飯とカツ煮 別皿で出すお店も多い。カツ煮を熱々で 鉄鍋で煮て出す店舗もある。カツ煮と一緒にご飯を食べるもよし、白飯だけを口に入れるもよし。幾通りの食べ方ができて嬉しい。

三勝さんでは 蓋付き丼のスタイル。汁椀も蓋付き。蓋付きで運ばれてくるカツ丼・・・何だかワクワクする、

 

蓋をあけると やはり 奇を衒わない オーソドックスカツ丼が現れる。

しっかりと出汁の効いたお味噌汁の香り。ちょっと他所では味わえないお味噌汁。

 

掻き込むように食べたくなるカツ丼。

 

2015.5.23 撮影・文 中村 麻貴


 

 

 

  

 

      〈マップ作成  櫻井 孝〉

 

 

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