使う人のいなくなった階段 について知っていることをぜひ教えてください

 西小路の道路沿線には使われなくなった階段や空き地がやたらと多い。年をとってから坂の上に住むのは冬道を歩くとき滑ったり転んだりして危険であることや買い物に行くにもお年寄りにはつらいため子供たちのところや施設へ移り住む人も多いだろう。理由はまだあるのだろう。年老いてここで天寿を全うしても子供たちは遠い都会へ移り住み故郷の土地へ帰ることは少ない。こんな坂の上の更に階段のある土地にはだれも見向きもしないのかもしれないが、階段を登ると遠くが見えて皆とも見えてなんと素敵な町だろうと感ぜずにはいられない。私は一度は住んでみたい風景の場所だと強く感じる。

 ある階段沿いには住まう人のいないのに草花が咲き乱れていた。時の流れを感じさせ見る者の哀愁をさそう。